天地明察 近世日本数学史

やっちまったなぁ。男は黙って、「なしのつぶて」?
 
とうとう出てきちゃいました。参考文献の著者様です。
 
『近世日本数学史 関孝和の実像を求めて』(東京大学出版会、2005年)の著者、佐藤賢一先生。
ここが違うよ『天地明察』:参考文献の著者から(0/前口上) 2010-06-10 16:57:18Link
ここが違うよ『天地明察』:参考文献の著者から(1) 2010-06-12 15:37:26Link
『天地明察』騒動:Coming Out m(_ _)m 2010-06-13 12:47:45Link

本日までの要点は、
1.会津藩の記録について(0/前口上)
2.本日の教訓「参考文献は物故者の本を使え。死人に口なし。」(0/前口上)
3.『規矩要明算法』について(1)
4.建部昌明について(1)
5.附録 算木の黒/赤の間違い(1)
詳細は上記リンクを参照されたい。
 
ダメ出しは、未だ継続中。冲方先生、大ピンチ!
素人如きには「なしのつぶて」攻撃が有効だったが、参考文献の著者様にはそうもゆくまい。どうする?冲方丁、角川書店!脳天気に書店巡りLink なんぞしている場合じゃないと思うのだが、そこんとこどう思うかね、角川の冲方先生担当の社員様。担当作家先生の危機管理も君の仕事の筈だが・・・。
 
現実に目を向けたくない気持ちも理解できなくはないが・・・。
 
佐藤先生の杞憂は現実のものとなりつつある。「天地明察」を根拠に、誤った日本数学史や日本天文学史の薀蓄をたれる輩が湧き出し始めている。
 
「現代人もこういう風に生きられないはずがない。」Link などと言い出す大御所まで現れる始末だ。
 
注:「薀蓄をたれる」は、誤用。「傾ける」とすべき。

     

— posted by nitobe at 06:43 pm   commentComment [2] 

この記事に対するコメント・トラックバック [2件]

CID1276622347 ひろさわ Website — 2010/06/16@02:19:07

どうも今晩は。「天地明察」について、いろいろ参考にさせていただきました。

で、一度こちらの記事を読んでいただけないでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/hirosawa_s/e/b50afbf6f57e91be5da4361eb040b9d9Link

きれいな法則を描き出すことは自分には出来ませんが、
とりあえずストライクゾーンがあるということは分かりました。

この過程で、マルドゥックのブラックジャックシーンを読んだとき以上に興奮できました。古本屋に売らなくてよかったと思っています。

CID1276693504 2&3=nitobe — 2010/06/16@22:05:04

いらっしゃいませ、ひろさわ様。
 
> 一度こちらの記事を読んでいただけないでしょうか。
 
拝見いたしました。
大変、興味深い考察ですね。「ウフコック項の導入」と命名させていただきたいと思います。3次元だった元ネタを、冲方先生が2次元に落とし込み、ひろさわ様が、4次元(3次元ですが)に拡張したという感じです。
 
和算といっても、現代の数学(算数)と同様に、問題に提示された条件のみで解くことが前提です。実は、記録が残っている和算の問題(算額も)には、前提条件が不足しているものがよく見られますが・・・。「問」−「術」−「答」という書式が多いため、「問」にはない条件を「術」で開陳されて、「何だこの野郎!」と思うことがままあります。
 

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