「冲方丁『天地明察』は『伊能忠敬の地図をよむ』の流用か?……」 2010-09-16 佐藤賢一先生指摘済み
====以下文庫本「天地明察」(上)初版P250L13より引用
やはりこの大地は——地球は丸いのだ。 【中略】 当初は南側の犬若岬での観測が予定されていたのだが現実には不可能だった。波によ る浸食が著しく、いずれ消えてなくなることになる岬である。危なっかしくて子午線 儀も設置できない。無理な設置で道具が損なわれることを避け、北側の犬吠埼にて天 測が行われた。その北極出地の結果は、 『三十五度四十二分二十七秒』
「犬若岬」という言い回しは現代にはない。「伊能忠敬の地図を読む」から引用してみよう。
====以下「伊能忠敬の地図を読む」改訂増補版初版2010/12/30 P32より引用
富士山を目標にする 犬若岬の位置(伊能中図) 富士山への測線は犬吠埼南 側の千ヵ岩(千騎ヵ岩)の 近くの犬若から出ている。 方位は申の6分半。(成田山 仏教図書館蔵) 地球の丸く見える丘展望台 犬若岬の北の 愛宕山山頂にある。 360度の見晴らしがで きて、まさに地球の丸さが実感できる。 犬若岬 今は犬若崎と呼ばれる 場所はないが、犬吠埼の南側に 犬若という地名がある。ここに 千騎ヵ岩という岩礁があって、 その隣に犬岩に向かって突き出 た小さな岬がある。おそらくこ こが犬若崎とか犬若鼻と言われ ていた所である。
疑惑1:地球は丸い
1−1: 166x年に「地球」という単語があったのか?
1−2: 水平線が丸いと感じられる岬は数多あるのに何故ここで?
疑惑2:犬若岬
2−1: 「伊能忠敬測量隊」が「犬若岬」に拘って9連泊もしたのは、「富士山」を観測するためである。北極出地で「犬若岬」に拘る理由は全く無い。
2−2: 166x年には「危なっかしくて・・・」だが、180x年には「伊能忠敬観測隊」は、「犬若岬」で、ちゃーんと富士山の観測を行っている。
2−3: 「いずれ消えてなくなることになる岬」かどうかは、当時の人たちにはわからない。
犬若岬:北極出地には全く関係のない場所である。こんな所、パクっても全く無意味。盗用疑惑を濃くするだけ。
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