私にはさっぱり分かりません。
「天地明察 」 雲外の峰
==== 以下引用 P71
(御城碁を)上覧碁と言って、過去の棋譜を暗記したものを対局者と合意の上で打ち進める。 …、自由に打とうとすれば、悪手の連発となる。==== 以上引用
前半は本当か。もちろん上覧碁とは将軍にお見せする碁の意味だが、その内容は過去の棋譜だったか。当時は上覧の場(黒書院)では打ち切れず、寺社奉行宅で打ちつぐことが普通だった。それで後(1669)に下打ちの制度ができた。棋譜を再現して見せるだけなら打ちつぐことはありえない。
後半は明らかな誤り。高段の碁なら、自由に打っても悪手の連発になることはない。
らしい。他、多数。詳細は上記サイトを参照のこと。
問題は、冲方先生と角川書店が、これらの誤謬にどう決着をつけるか?非常に興味深い。
今日、出先の書店で確認したら、第十一版でした。とりあえず招差術問題の修正は、未だ無い様です。それにしても、莫大な部数が販売されてしまいましたねぇ。作者、出版社、各賞審査委員、推薦コメントのご歴々、雁首そろえて、永遠に生き恥を晒すしかないでしょう。
春海の時代なら切腹ですが、現代人は、なしの礫だよね。売り上げがあがれば、内容はお構いなし。どうだ!これがすばらしい資本主義社会だ!(爆風スランプのパクリ。)I.B.W
CID1274221587 たくせん — 2010/05/19@07:26:27
やはり、数学にも間違いがありましたか。いま遡ってみましたが、これほど散々なできとは、思えませんでした。ありそうだなとは思っていましたが。
著者は自分ではこの問題を解いていないわけですね。解けなくても考えていればこのような間違いはなくなるはず。
暦学にしても誤謬。
こうなると、著者の専門(専門とは言わなくても、得意な分野)はなんだったのだろう。高校生のころから春海に興味を持っていたにしてはお粗末。
取り巻く人たちにこの方面の専門知識がある人がいなく、間違いを指摘できなかった。本屋にしても事情は同じでしょう。
碁に関しての間違いは、ストーリーに影響していないか。わたしにはそこが一番心配でした。このままではとても外国に紹介できませんねえ。