されば、古きを學び、新しきを賞する中にも、全く、
風流を邪にすることなかれ。
ただ、言葉賤しからずして、姿幽玄ならんを、
承けたる達人とは申すべきか。
先づ、この道に至らんと思はん者は、非道を行ずべからず。
ただし、歌道は風月延年の飾りなれば、
もつともこれを用ふべし。
およそ、若年より以来、見聞き及ぶところの稽古の條々、
大概注し置くところなり。
一、好色、博奕、大酒、三重戒、これ古人の掟なり。
一、稽古は強かれ、諍識はなかれとなり。
====「風姿花伝」応永七(1400)
秦元清(世阿弥)1364?〜1443 ====
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