Title  宮河歌合 續三十六番歌合 判者 定家  傳西行筆 月輪切 十八・廿四・廿五・丗二  Author  西行 并 定家  0018:  ----十八番(西行全集第二巻解題より。濁点は消去しました)  十八番  左 やまさとはあはれなりやと人とはゝ しかになくねをきけとこたへむ  右 おくら山ふもとをこむるあきゝりに たちもらさるゝさをしかのこゑ   たちもらさるゝさをしかのこゑ   又きかぬたもとまてつゆを心ち   し侍れは猶まさると申すへし  0024:  ----廿四番・廿五番(前田育徳会蔵)  廿四番   左 しもうつむゝくらかしたのきりきりす あるかなきかのこゑきこゆなり   右 をくらやまふもとのさとにこのはちれは こすゑにはるゝ月をみる哉   兩首哥左暮秋霜底聞暗蛬殘聲   右寒夜月前望黄葉落色意趣各   宜哥品是同仍爲持  0025:  廿五番   左 よしのやまふもとにふらぬゆきならは はなかとみてやたつねいらまし   右 風さえてよすれはやかてこほりつゝ かへるなみなきしかのからさき   左もうるはしさまによろしくはへれと   かへるなみなきなといへるより   は花にまかふよしのゝゆきふりてや   きこえ侍らむ仍似右爲勝  0032:  ----丗二番(京都国立博物館蔵)  丗二番   左 道かはるみゆきかなしきこよひ哉 かきりのたひとみるにつけても   右 松山のなみになかれてこしふねの やかてむなしくなりにける哉   左右共爲舊日之重亊故不加判  End  底本::(18)   著名:  西行全集        第二巻 解題   発行所: ひたく書房   初版:  1981年02月16日 発行  底本::(24,25,32)   著名:  新潮古典文学アルバム10        新古今・山家集・金槐和歌集   発行所: 新潮社   初版:  1998年02月15日 第 3刷発行   *影印より  入力::   入力者: 新渡戸 広明(info@saigyo.net)   入力日: 2000年08月25日  校正::   校正者: 新田 捷子   校正日: 2000年09月14日