元日子日
> 0006
> 元日子日にて侍りけるに
> ねのひしてたてたる松にうゑそへんちよかさぬべきとしのしるしに
(新編国歌大観 第三巻 私歌集編Ⅰ 歌集 「山家集」より)
> ねのひ 【子の日】
> 〔「ねのび」とも〕
> (1)暦の上で「子」にあたる日。特に、正月の最初の「子」にあたる日。
> (2)「子の日の遊び」の略。「御—がてらも参り給へかし/宇津保(嵯峨院)」
> (3)「子の日の松」の略。
> (大辞林第二版 goo より)
それでは当ホームページの「西行関係年表」を見て、1118年永久六年(西行1歳)から1190年文治六年(西行73歳)までの間で、「元旦」と「子の日」が重なる年を探してみましょう。
割合珍しい事象のようで、4回しかありません。
1167仁安二年 (丁亥) (閏七月)=====================50歳
正月 元旦(庚子)36
1168仁安三年 (戊子) =====================51歳
正月 元旦(甲子)00
1170嘉応二年 (庚寅) (閏四月)=====================53歳
正月 元旦(壬子)48
1171嘉応三年 (辛卯) =====================54歳
正月 元旦(丙子)12
従って、首記の和歌は西行50代前半の歌ということになります。
個人的には1168年仁安三年(戊子)正月元旦(甲子)51歳を採用したいところです。
「子年」だし「甲子」で切れがいいので。但し、何の根拠もありません。
ここまで特定できただけでもよしとしましょう。
底本::
著名: 日本歴史年表(ワイド版)
編者: 東京学芸大学日本史研究室
発行所: 株式会社 東京堂出版
発行: 1999年06月30日 初版発行
2000年11月10日 再版発行
国際標準図書番号: ISBN4-490-20384-5
底本::
著名: 日本史小百科 暦
著者: 広瀬秀雄
発行所: 株式会社 東京堂出版
発行: 昭和53年3月20日 初版発行
平成10年2月10日 新装3版発行
国際標準図書番号: ISBN4-490-20217-2
注記:
年齢は1140保延六年 23歳を基準にしました。