さやの中山の比較


1。有朋堂書店「山家和歌集・拾遺愚草・金槐和歌集」 大正15年11月23日発行

 *記載なし

2。岩波文庫「新訂山家集」 佐佐木信綱校訂 昭和3年10月05日第1刷発行
  羇旅歌 P127-128
>        
>   あづまの方へ、相知りたる人のもとへまかりけるに、さ
>   やの中山見しことの、昔になるたりける、思ひ出でられ
>   て  
>
>  年たけて又こゆべしと思ひきや命なりけりさやの中山
>
 
3。富山房 「西行法師全集」 尾山篤次郎校注 昭和20年10月20日再版発行より
  異本山家和歌集 雑 P196
>
>   あづまのかたへ、あひしりたる人のもとへまかりける
>   に、さやの中山見しことの、昔になりたりける、思出
>   られて
>
>  年たけて又こゆべしと思ひきや命なりけりさやの中山
>

4。朝日新聞社 「山家集」 伊藤嘉夫校注 昭和20年12月30日発行より
  西行和歌拾遺 P298
>   
>   東の方へ相識りたりける人の許へまかりけるに、小夜の中山見しこ
>   との昔にまりける思ひ出でられて
>
>  年たけてまた越ゆべしと思ひきやいのちなりけり小夜の中山
>

5。ひたく書房 「西行全集」第一巻 伊藤嘉夫編 昭和56年2月16日発行より
  西行法師家集 P244
>
>   東の方へあひしりたりける人のもとへまかりけるに、さやの
>   中山見しことのむかしになりたりけるを思ひ出られて
>
>  としたけてまたこゆべしとおもひきや命なりけりさやの中山
>

6。新潮社 「山家集」 後藤重郎校注 平成10年9月10日第7刷より

 *記載なし

7。ひたく書房「西行全集」第一巻 伊藤嘉夫編  昭和56年2月16日発行より
  西行山家集(七家和歌集合綴本)
>
>  いのちのほどもしりがたくて
>
> 年たけてまたこゆべしと思ひきやいのちなりけりさよの中山
>

8。ひたく書房「西行全集」第一巻 伊藤嘉夫編  昭和56年2月16日発行より
  新古今和歌集 10 P308
>
>   東の方にまかりけるによみ侍りける
>
>  年たけて又こゆべしとおもひきや命なりけりさ夜の中山
>

9。岩波文庫 「新古今和歌集」 佐佐木信綱校訂 昭和4年7月5日発行より
  新古今和歌集 「羇旅歌・987」 P119
>
>   あづまの方に罷りけるに、よみ侍りける 西行法師
>
>  年たけてまた越ゆべしと思ひきやいのちなりけりさ夜の中山
>

10。中道館 「新古今和歌集」 梁瀬一雄監修・小林和彦著 昭和52年9月10日発行より
  新古今和歌集 「羇旅・987」 P119
>
>   東の方にまかりけるに、よみはべりける
>
>                 西行法師
>
>  年たけてまた越ゆべしと思ひきや
>        命なりけりさやの中山
>

11。ひたく書房 「西行全集」第二巻 久曾神昇編 昭和56年2月16日発行より
  西行一生涯草紙 P280 下段
>
>   ・・・。さてただ一人佐夜の中山を越ゆるとて、
>
>  年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり佐夜の中山
>

12。ひたく書房 「西行全集」第二巻 久曾神昇編 昭和56年2月16日発行より
  西行物語(文明十二年本) P282 上段
>
>   ・・・。さて唯一人小夜の中山こゆとてかくぞよみける。
>
>  年たけて又こゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山
>

13。ひたく書房 「西行全集」第二巻 久曾神昇編 昭和56年2月16日発行より
  西行物語繪詞(海田釆女本) P328
>
>  陸奥國の方へ修行してまかりける時、さやの中山をすぐ
>  とて、又越えむことも命不定に覺えて、頼みがたかりし
>  に、年經て後思ひの外に誠に歸り侍りし事いのちありけ
>  ればと、又さやの中山にて思ひ出でられて、あはれに覺
>  えければ、
>
>  年たけて又越ゆべしと思ひきや命なりけりさやの中山
>
>  繪(四十八)さやの中山のこゞしき山越えむと

14。ひたく書房 「西行全集」第二巻 久曾神昇編 昭和56年2月16日発行より
  西行物語(木版本) P349 上段
>
>  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、たゞ一人小
>  夜の中山ことの間の明神の御前に侍りて、若以色見我、
>  以音聲求我、是人行邪道、不能見如來と禮拜して、小夜
>  の中山を越えてかくなむ。
>
>  年たけて又越ゆべきと思ひきや命なりけり小夜の中山
>

15。ひたく書房 「西行全集」第二巻 久曾神昇編 昭和56年2月16日発行より
  西行上人發心記 P348 下段
>
>  ・・・・・・。只一人さよの中山、事の間の明神の御前
>  に侍りて、若以色見我、以音聲求我、是人行邪道、不能
>  見如來と禮拜して、小夜の中山を越ゆるとてかくなむ。
>
>  年たけば又こゆべきと思ひきや命なりけりさよの中山
>