物名(もののな)(隠し題とも)


 いろはにほ
XXXXX XいろはにほX XXXXX XXXXXXX XXXXXXX

例 古今・物名440
あきちかう のはなりにけり しらつゆの おけるくさはも いろかはりゆく
きちかうの花(桔梗の花)

山家集(雑)

 庚申の夜ぐしくはゝりて歌よみけるに古今後撰
 拾遺是を梅櫻山吹によせたる題をとりてよみけ
 る

 古今梅によす
・・・・・・***・・・・・・・・・・・・・・・・・・
くれなゐの色こきむめを折る人の袖には深き香やとまるらむ

 後撰櫻によす
・・・・・・・***・・・・・・・・・・・・・・・・・
春かぜのふきおこせんに櫻花となりくるしくぬしやおもはむ

 拾遺山吹によす
・・・・・・・・・・・・・・・***・・・・・・・・・
山吹の花咲く井出のさとこそはやしうゐたりと思はざらなむ

折句(をりく)


 いろはにほ
いXXXX ろXXXXXX はXXXX にXXXXXX ほXXXXXX

例 伊勢・九
から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ
かきつばた

 *調査中

沓冠(くつかぶり)1


 いろはにほ
いXXXい ろXXXXXろ はXXXは にXXXXXに ほXXXXXほ

 このタイプは見当たりません。

沓冠2


 いろはにほへとちりぬ
2-1 いXXXろ はXXXXXに ほXXXへ とXXXXXち りXXXXXぬ
2-2 いXXXへ ろXXXXXと はXXXち にXXXXXり ほXXXXXぬ
2-3 いXXXぬ ろXXXXXり はXXXち にXXXXXと ほXXXXXへ

例(2-3) 兼好法師
よもすずし ねざめのかりほ たまくらも ま袖の秋に へだてなきかぜ
よねたまへぜにもほし(米賜へ銭も欲し)

 *調査中

 底本::
  著名:  山家和歌集・拾遺愚草・金槐和歌集
  著者:  西行・藤原定家・源實朝
  編輯:  塚本 哲三
  発行者: 三浦 理
  発行所: 有朋堂書店
  発行:  大正15年11月23日
 入力::
  入力者: 新渡戸 広明(info@saigyo.net)
  入力日: 2000年09月16日