大学・高校・図書館・研究所・研究者
- 奥のあぜみち 青森旅情 JH7BIA氏
- 西行法師
- 栃木県・芦野「遊行柳」
道のべに清水流るゝ柳かげしばしとてこそ立ちどまりつれ
- 白河の関
白河の関屋を月の漏る影は 人の心を留むるなりけり
- 松川浦「下り松」
陸奥の 宇多の尾浜の 片背貝 合せてみせばや 伊勢の爪白
- 岩沼・武隈の松
枯れにける松なき宿の武隈は みきと云ひてもかひなからまし
- 名取・実方の墓
朽ちもせぬ その名ばかりを 留置きて 枯野の薄 形見にぞ見る
- 多賀城・壷の碑
陸奥の奥ゆかしくぞ 壷の碑そとの浜風
- おもわくの橋
踏まま憂きもみぢの錦散り敷きて 人もかよわぬおもわくの橋
- 松島・天麟院・西行法師像
松島の「天麒院」に西行の石像があります。
石像の看板には次のように記載されています。
西行法師(元永元年-建久元年) (1118-1190)
鳥羽院北面武士 佐藤兵衛尉義清
今より約799年前の歌人として有名である。
出家して西行といい、法号を円位と称した。
建久元年庚犬(1190)2月16日、73歳で入寂した。
河内(大阪)弘川寺の草庵にて、西行が陸奥「松島」を
69歳で雲水姿で訪れたのは、文治2年(1186)とされている。
この石像は、松島の長老坂の中腹の松の下にあったが、
大正のはじめ、この寺に移されたもので、約200年以上の
作と推定されている。
辞世に 「ねがわくは花の下にて春死なん
その如月(2月)の望月のころ」
「西行の露坐像照らす春の月」・・・木庵子
1989(平成元年 2月吉日) 建立
松島 瑞雲峰 天麒院
- 松島・西行戻しの松公園
- 象潟・蚶満寺
蚶方の桜は波に埋もれて 花の上漕ぐ海士(あま)の釣り舟 名所方角招
- 企画展
西行と田中荘
さいぎょう と たなかのしょう
【2005年】9月10日(土)〜10月10日(月・祝)
休 館 日 月曜日
開館 時間 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
入 館 料 一般260円(210円)・大学生150円(120円)
※( )内は20名以上の団体料金
※ 高校生以下、高齢者(65歳以上)及び障害者の方は無料
主催 和歌山県立博物館
平安時代の歌人として知られる西行は、本名を佐藤義清といいます。佐藤氏は、紀伊国田中荘(現在の打田町南部)などを拠点に活躍したたいへん裕福な豪族で、出家前の西行も巨額の絹の献納によって兵衛尉という官職に任官していて、佐藤氏の財力は都にもよく知られていました。
この展覧会では、遁世・遍歴・風雅といった、よく知られた西行のイメージを離れて、歌人・西行を生み、その生活を支えた田中荘という荘園の姿に焦点を当てながら、西行の人間像の背景を垣間見たいと思います。初公開作品も含めて、約30件を展示します。
【ミュージアムトーク】
9月11日(日)・19日(月・祝)・10月10日(月・祝)
いずれも午後1時30分から40分程度
--------------------------------------------------------------------------------
展 示 品 目 録
--------------------------------------------------------------------------------
Ⅰ 西行とその時代
1 版本 吾妻鏡 巻六 1冊 江戸時代(寛政8〔1796〕年) 和歌山県立博物館
2 版本 和注絵入源平盛衰記 第八 1冊 江戸時代(宝永4〔1707〕年) 和歌山県立博物館
3 西行物語絵巻 1巻 江戸時代 和歌山県立博物館
4 西行物語絵巻 1巻 明治時代 個人
5 版本 山家集 2冊 江戸時代 和歌山県立博物館
6 西行物語絵巻(複製) 1巻 原品は鎌倉時代 原品は文化庁
7 西行物語絵巻断簡 1幅 江戸時代 和歌山県立博物館
8 紀州名所和歌集 巻第七 1冊 江戸時代 和歌山県立博物館
--------------------------------------------------------------------------------
Ⅱ 西行と佐藤氏
9 明算上人像 1幅 江戸時代 龍蔵院
10 龍蔵院明算和尚傳語 1巻 江戸時代 龍蔵院
11 石造十一面観音菩薩立像 1躯 室町時代(応永21〔1414〕年) 龍蔵院 打田町指定文化財
12 阿字観音・弘法大師・明算上人像板木 1枚 江戸時代 龍蔵院
13 木造毘沙門天立像 1躯 室町時代(寛正5〔1464〕年) 龍蔵院
14 木造弘法大師坐像 1躯 江戸時代(寛文11〔1671〕年) 龍蔵院
15 龍蔵院明算和尚傳語 1巻 江戸時代(安政2〔1855〕年) 個人
16 地蔵来迎図 1幅 江戸〜明治時代 龍蔵院
17 恵比須神図板木 1枚 江戸時代 龍蔵院
18 高野山龍光院明算和尚傳語 1巻 江戸時代 龍蔵院
19 紀伊国那賀郡竹房村地番図 1鋪 明治時代 個人
--------------------------------------------------------------------------------
Ⅲ 田中荘と佐藤氏・田仲氏
20 粟島遺跡出土資料 飛鳥〜鎌倉時代 和歌山県教育委員会
21 東田中遺跡出土資料 鎌倉〜江戸時代 和歌山県教育委員会
22 版本 改正絵入平家物語 巻一 1冊 明治時代 和歌山県立博物館
23 紀伊国名所図会 三編一之巻 1冊 江戸時代 和歌山県立博物館
24 紀州名所和歌集 巻第一 1冊 江戸時代 和歌山県立博物館
25 那賀郡田中荘山之絵図 1鋪 江戸時代(元禄12〔1699〕年) 和歌山県立博物館
26 西大井村絵図 1鋪 江戸時代 個人
27 打田村絵図 1鋪 江戸〜明治時代 個人
28 鉦鼓 1口 戦国時代(天文22〔1553〕年) 打田町高野区
29 版本 吾妻鏡 巻三 1冊 江戸時代(寛政8〔1796〕年) 和歌山県立博物館
30 崎山家文書 1巻 鎌倉時代 施無畏寺 和歌山県指定文化財
31 明恵上人像 1幅 江戸時代(明暦4〔1658〕年) 施無畏寺
32 大般若波羅蜜多経巻第五百四十八 1巻 鎌倉時代 和歌山県立博物館
--------------------------------------------------------------------------------
※文化財保護の必要上、展示品は予告なく変更されることがあります。あらかじめご了承下さい。
--------------------------------------------------------------------------------
- 夕焼本屋 白河氏
- 西行&古典文学館
こちらは、館主である虔條桜が愛する西行(主に桜の歌を中心として)と、日本の古典文学に関する諸々の趣味話を展開する館になっております。
- お伊勢さんチャンネル ISEインターネット放送局推進委員会:(有)伊勢文化舎/(株)メディアコア
- 伊勢学講座 伊勢の国魂を求めて旅した人々 「西行」 歌にみる西行の心
北面の武士として、前途洋々たる若者であった西行。23歳にして世を捨てた漂白の歌人の心とは・・・。
激しくも、やるかたないその思いを、西行は歌に託します。
※ このコンテンツは、岡野弘彦先生講演会「伊勢の国魂を求めて旅した人々」を、インターネット配信するものです。(PDFファイル/WMP動画ファイル)
岡野弘彦先生:
歌人。大正13年(1924)、美杉村生まれ。
国学院大学名誉教授、同大学栃木短期大学長。日本芸術院会員。宮内庁御用掛、宮中歌会始選者。
伊勢「五十鈴塾」名誉会長。
- NHK文化センター
- 花の歴史 西行「山家集」の花と植物
講座詳細
花の歴史 西行「山家集」の花と植物(2)
教室名 青山教室 03-3475-1151
講師名 湯浅 浩史
曜日・時間 第1・3土曜 13:00〜15:00
回数 8回
期間 4〜9月
コース 受講料(税込) 教材費(税込)
会員 24,360円
日程
2005/4/2(土) 西行とサクラ
2005/4/16(土) ヤナギと春の花
2005/5/7(土) ウノハナとタチバナの変遷
2005/6/4(土) 水草と夏花
2005/6/18(土) ススキとオギ
2005/7/2(土) オミナエシと秋の七種
2005/7/16(土) 月夜の植物
2005/9/17(土) 西行の花好み
持ち物
備考
講座の日程等は一部変更になる場合があります。
- 愛媛大学
- 江嶋家文書 諸芸
- 西行関係刷り物 一枚刷り 二二・六×三一・一【成立】癸未夏五月上浣
すゝむ 西上人帰るの後、忘れす其姿をその侭に文覚みつから鉈
(なた)を以て造る。是也と則ち恵む。くわしくは三千風か古記
にあり。
○山家集 秋ものへまかりける道にて
心なき身にもあはれはしられけり鴫たつ沢の秋の夕くれ
○草庵長物
一 西上人真跡 色紙
つれもなくなり行く人のことの葉そ秋よりさきのもみち成けり
一 西上人遊歴の竹杖 一節五尺二寸 一箇
三千風獲て此堂に納む伝来古記にあり
一 飛鳥井亜相雅章卿御自筆の短尺 寛文中
やよひの頃 鴫たつ沢に立寄侍りて
あはれさは秋ならねともしられけり鴫たつ沢の昔たつねて
一 松平左近将監乗邑侯御自筆
宝永二年の秋とをりけるとて
今も猶むかしの秋をおもふそよ鴫たつさはの夕くれの空
宝永乙酉の年、先考帰藩の時自詠自筆の短尺鴫たつさはにあり。
宝暦癸未の夏、庵主袖にし来り、予に其事をしるさむ事を求む。
先考筆跡類なきによりて掛幅となし、彼庵にあたふ。 癸未夏五
月上浣 源乗佑
右掛物箱の御うら書被成下候ものなり
其外良賤の詠歌、色紙、短冊并国風刊行の諸什若干有。草庵に蔵
す。
- 名古屋大学附属図書館
- 『西行撰集抄』 特集−元禄期の絵入り読物、浮世草紙を楽しむ
「挿絵画家、西鶴」 西鶴は器用な人で、絵をよくした。絵俳書、俳諧の自画賛、それから処女作『好色一代男』をはじめとする自作の浮世草子のうちのいくつかに、ユニークな絵を残した。この『西行撰集抄』の挿絵も、独特の画風から西鶴の手になるものと推定される。 『撰集抄』は西行に仮託された中世の説話集で、江戸時代には西行の作と信じられた。西鶴同世代の芭蕉の愛読書でもあった。掲出の図版は、西行が高野山で死者の骨から人造人間を作るという不思議な話。その他の挿絵の中には、西鶴と同時代の風俗で描いたものが見られる。そのことは、古典を過去のものとして突き放すのではなく、何かしら同時代的な文学として享受していたことを如実に物語っている。・・・
- 辛 酉 夜 話
辛酉年(1921)うまれ、81歳のホームページ。(!!!)
- 二二章 小侍従と西行 歌人伝『太皇太后宮小侍従』(待宵小侍従)
一、 西行、病床の小侍従を見舞う
> 院の小侍従、例ならぬ事大事にふししづみて、とし月へに
> けりときこえて、とぶらひにまかりたりけるに、この程すこし
> よろしきよし申して、人にもきかせぬ和琴のてひきならしけ
> るをききて 西行
> ことのねになみだをそへてながすかなたえなましかばと思ふあはれに
> かへし 小侍従
> たのむべきこともなき身をけふまでもなににかかれる玉のをならん
二、 『山家集』の「院」
三、 西行が小侍従を見舞った時期
四、 一年数か月に及ぶ小侍従の空白期間
五、 西行の死と小侍従の哀傷歌
> 願はくは花の下にて春死なんその如月の望月の頃
> ちらぬまはいざこのもとに旅寝して花になれにしみとも偲ばむ
(『三百六十番歌合』(八六)小侍従)
- クレス出版
- 西行研究資料集成 全10巻/西澤美仁監修・解説
A5判/総4,300頁/揃定価94,000円(税別)
ISBN4−87733−159−X
生活体験のにじみ出た述懐歌にすぐれた歌僧西行についての、近代における伝記、和歌の代表的研究書とともに、釈固浄著『増補 山家集抄』も復刻。
全巻構成
1.増補 山家集抄(釈固浄)
2.山家集詳解(梅澤和軒)
3.西行法師伝(梅澤和軒)
4.異本山家集(藤岡作太郎)
5.類聚 西行上人歌集新釈(尾崎久弥)
6.西行法師名歌評釈(尾山篤二郎)
7.西行法師(窪田空穂)
8.西行法師評伝(尾山篤二郎)
9.西行、西行研究録、西行の伝と歌(川田順)
10.西行(風巻景次郎)
平成14年10月刊行!!
- 明治大学文学部のホームページ
- 文学演習 2002年度文学部(二部)シラバス
2000年度以降入学者:文学演習
1995年度〜1999年度入学者:文学演習
担 当 者:野毛孝彦
1.授業の概要・目的
「山家集」を読んで,西行の人と文学を研究する。
2.授業内容
西行は,俗名佐藤義清といい,父を検非遺使左衛門尉佐藤康清,母を監物源清経の女として,元永元年(1118)に生れた。没したのは,文治六年(1190)二月十六日で,73歳であった。父の家系は藤原氏北家藤成流,俵藤太秀郷の血脈を引く武門であって,平泉に三代の栄耀を誇った鎮府将軍藤原秀衡らも広くは同族であった。西行は18歳で兵衛尉に任ぜられ,やがて鳥羽院の下北面に仕えた。しかし,保延六年十月十五日,23歳の若さで突如として出家する。時の内大臣藤原頼長は,これを「俗時自リ心ヲ仏道ニ入レ,家富ミ年若ク,心愁無キモ,遂ニ以テ遁世ス。人之ヲ歎美セルナリ」と記している。出家後,西行は,数年間,東山,鞍馬,嵯峨,醍醐など京周辺の寺々や草庵を転々として修行するが,その後初度の陸奥への旅をした後,高野山を本拠として真言僧としての本格的な修行(前期31歳〜49歳,後期50歳〜62歳)を行い,晩年の十年間(63歳〜73歳)は,伊勢在住,河内弘川寺在住時代を過すのである。この西行の生きた時代の背景には平安から鎌倉にかけての,保元,平治の両乱,平家一門の隆盛と源平争乱及び平家の滅亡,また平泉藤原氏滅亡などの動乱の世があった。この71年間の生涯を通じ西行は,遁世歌人として数多くの詠歌を残し,遂に後鳥羽院により「西行はおもしろうてしかも心も殊に深く,ありがたくいできがたき方もあひかねてみゆ。生得の歌人と覚ゆおぼろげの人まねびなどすべき歌にあらず。不可説の上手」と賞讃されるまでに至ったのである。花に月に旅(漂泊)において「うかれ出ずる心」を詠んだ歌を鑑賞し,分析する。
3.履修の注意点
1 三分の二以上の出席が必要とされる。
2 毎時間,あらかじめ発表担当者を決め,それによって授業を進める。
3 期末にレポートを提出させる。
4.教科書
新潮日本古典集成「山家集」
5.参考書
新典社『西行』日本の作家16
6.成績評価の方法
出席時数,口頭発表,期末レポートの三つの総合評価。
7.その他
- 雄松堂出版
- 西行物語 原装影印 古典籍覆製叢刊 第4回配本
伝阿仏尼筆 鎌倉写 1帖 重要文化財 静嘉堂文庫所蔵
ISBN:4-8419-1080-8 本体価格:\26,000(税別)
鎌倉中期成立と推測される、西行の生涯を描いた物語。この本は、写本としては最も古く、『十六夜日記』の作者阿仏尼の筆といわれる。写経の紙背を用い、それを4半切して綴葉装にしてある。内容が後の諸本に比べて簡略(西行の死まで描かれていない)であるところから、この本が原型であるとする説もあり、西行物語研究の基本資料となっている。
- 東京大学大学院人文社会系研究科 2002年度開講講座 原典を読む
この講座の受講は、学部・研究科を問いません。単位はすべて2単位です。
- 西行を読む/冬学期/2単位/木曜4限/212
科目番号: 25802
講師: 渡部泰明
授業内容:
天性の詩人——中世初頭の遁世歌人西行は、しばしばそう呼ばれる。たしかにみずみずしい感性と、重い思想性とを合わせ持ち、それを自在闊達、躍動するかのようなリズムに乗せて歌う彼は、天才の名に恥じない。しかし、その天与の才も、時代の中で火花を散らしながら生まれ育まれたものにほかならない。彼の言葉は、どのように生成したのか? 同時代人との交渉をよくうかがわせる「西行法師家集」の雑の部の歌を、写本に拠りつつ一首一首読み解きながら、その経緯を掘り起こしたい。
- 上智大学
- 文学部 国文学科
◆国文学特講Ⅲ 西澤 美仁
●授業の内容・進め方・履修上の条件等
西行の和歌と伝承について。従来,西行説話や西行伝承は,西行事実を埋蔵する可能性が探求されたり,個別の民俗学的現象として処理されるのが一般的であった。新古今集第一歌人の西行と国民に愛され続ける西行との相互関係を西行伝承を分析することで考察してみたい。西行・和歌・伝承いずれかに関心のある方は受講されたい。
●評価方法
前・後期,いずれかが試験,いずれかがレポート。
●テキスト:プリント配布。
●参考書:目崎徳衛『西行(人物叢書)』吉川弘文館,花部英雄『西行伝承の世界』岩田書院
- 2002年度上智大学シラバス 文学部 国文学科
◆国文学演習 III
西澤 美仁
●授業の目的・内容・進め方・履修上の条件等
中世仏教説話集である『撰集抄』を輪読する。『閑居友』など先行説話集との関連が個性的なので、説話文学として、編者を西行に仮託するので、その意図から、回国的性格を持つので、その地域性から、および中世仏教思想が反映しているので、その思想性から、特色を考えていきたい。全百十八章段中、二十五章段ほどを読むことになる。
●評価方法
平常点。出席を重視する。
●テキスト
小島孝之、浅見和彦『撰集抄』おうふう
●他学部・他学科生の受講
否
●授業計画
1 4/15 ガイダンス・授業計画
2 4/22 序
3 5/13 巻1−1 僧賀聖人事
4 5/20 巻1−7 新院御墓白峯事
5 5/27 巻2−1 壱和僧都事
6 6/3 巻2−4 花林院永玄僧正事
7 6/10 巻3−1 見仏上人岩屋籠事
8 6/17 巻3−8 正直房事
9 6/24 巻4−3 紀伊国釣男発心事
10 7/1 巻4−5 顕基中納言発心事
11 7/8 巻5−6 中納言局事
12 7/15 巻5−11 江口遊女事
13 7/16 巻5−14 春日参事
1 9/30 巻5−15 高野参事、付骨人事
2 10/7 巻6−2 人々夭亡事
3 10/21 巻6−4 西山上人事
4 10/28 巻6−5 西住上人臨終事
5 11/11 巻6−11 武蔵野事
6 11/18 巻7−3 相模国大庭僧事
7 11/25 巻8−17 実方中将歌事
8 12/2 巻8−18 侍従大納言成通鞠事
9 12/9 巻8−20 随身兼方歌事
10 12/16 巻8−28 行尊僧正歌事
11 1/6 巻9−8 江口遊女歌事
12 1/16 巻9−10 西行遭妻尼事
13 1/17 『撰集抄』跋
- 2002年度上智大学大学院 文学研究科 国文学専攻
国文学特殊研究Ⅲ
西 澤 美 仁
●授業の目的・内容・進め方・履修上の条件等
西行の和歌と伝承を考える。西行和歌を院政期和歌,中世和歌として徹底的に読み込む一方で,中世的マルチ人間であった西行に見合った新しい西行研究,新しい国文学研究を模索する。国文学の他ジャンルや他分野への学際的越境を積極的に試みたい。他専攻・他大学からの受講を歓迎する。
●評価方法
平常点。
- 東京工業大学大学院 社会理工学研究科 価値システム専攻 桑子敏雄研究室
- 桑子敏雄の東京工業大学での講義学部・大学院講義
【講 義 名】総合科目A 日本の思想と文化
【開講時期】2学期
【単位数】2-0-0
【講義のねらい】
西行と慈円とは、鎌倉時代のはじめに編まれた『新古今和歌集』の二大歌人である。
講義では、日本の思想のなかで特異な位置を占める西行と慈円の思想を考察しながら、仏教と神道の関係について考える。わたしたちは、仏教と神道を別々の存在と考えているが、これは明治維新のときに近代化を推し進める明治政府によって行われた廃仏毀釈、神仏分離政策によるものである。この政策は、後の近代的国家神道を導くための重要なステップであり、同時に、日本の文化の根幹にあった神仏習合の思想と文化を目に見える風景から消し去るものであった。
しかし、奈良時代から江戸時代に至るまでの長い歴史のうちに、神道と仏教という二つの宗教を融合しようとする思想的努力があったことを忘れてはならない。この講義では、そのような神仏融合の論理と思想を西行と慈円にさぐりながら、かれらが和歌に詠った思想を読み解き、また、神仏融合の風景を否定した近代的精神について考える。
【講義計画】
1. 日本の思想と文化 総論
2. 心静かな男 西行の人と人生
3. 和歌即真言 西行の和歌の思想
4. 浅いことば 西行と慈円の言語論
5. 虚空の所在 密教の空間論
6. 歌枕の国 日本文化のなかの和歌
7. 鴫立つ沢 空間的出現の論理
8. 『御裳濯河歌合』 西行と藤原俊成
9. 『宮河歌合』 西行と藤原定家
10. 神と仏の風景 神仏習合の思想
11. 凪たる朝 和歌と仏教との関係
12. 花のしたにて 西行の死の意味
13. 日本の仏教と近代化
14. 失われた風景
15. 風景と思想
【成績評価】
講義内容についてのレポート。
【テキスト等】
桑子敏雄『西行の風景』NHKブックス
【履修の条件】
とくになし
【担当教官からの一言】
この講義を聴いたあとでは、大岡山の桜を見る君の目が変わります。
- 早稲田大学文学部
- 西行を読む ■広域科目I 和歌文学の世界I
渡邉 裕美子 火 4 時限 2 単位 1〜4 年次
授業内容 「願はくは花の下にて春死なむその如月の望月の頃」。こう生前に詠んでいた西行は、その願いどおり建久元(1190)年二月十六日、河内の弘川寺で生涯を閉じた。七十三歳。生年は平清盛と同年で、西行の生涯は平家の台頭、全盛、滅亡という歴史の激動期と重なる。その中にあって、富裕な武士の家に生まれながら、僅か二十三歳で出家。繰り返し旅に身を置いて、心と身の行方を見定めようし、花と月への憧れを歌に詠んだ西行。「吉野山梢の花を見し日より心は身にも添はずなりにき」「影冴えてまことに月の明き夜は心も空に浮かれてぞ澄む」など魅力的な多くの歌を残した西行については、現代においても関係する著作が後を絶たない。そんな西行の魅力に、西行の代表的な歌だけでなく、説話や歌論も取り上げて迫ってみます。西行に触れてみたい人のための入門篇。
授業計画 一回ごとにテーマを設定、取り上げるテーマは、
「うかれ出る」心
西行と俊成・定家
西行自歌合
奥州旅行
四国への旅
西行と吉野山
山家集・山家心中集
西行における神と仏
略伝
説話の中の西行
恋の歌(順不同)
など。
テキスト プリントを配布。
参考文献 講義において、必要に応じてその都度指示。
評価方法 期末に行う試験(或いはレポート)と講義の際の提出物(歌の鑑賞など)で評価します。
その他 (キーワード)和歌・平家・花・月・中世・山家集・定家
関連URL http://www.littera.waseda.ac.jp/major/nitibun/open/index.html
- ジエムコ出版
- 放送大学ビデオ教材・特別講義編(美術・文学・哲学) 2002年新刊タイトル
015194 瀬戸内寂聴が語る「待賢門院と西行」
講師:小説家 瀬戸内 寂聴
〈日本語版〉全1巻(45分) \19,048
武芸のみならず風雅の道をわきまえた西行は、300種あまりもの恋の歌を残しているが、そのほとんどは悲恋の想いであるという。寂聴氏は、「西行の想いの対象は鳥羽天皇の中宮、待賢門院である」と推測する。待賢門院と西行ーこの二人のドラマティックな生きざまを京都、嵯峨野、瀬戸内寂聴氏の庵「寂庵」で語ってもらう。
- Calligraphy on Demand 計算機によるかな書道の世界
東京電機大学理工学部情報科学科・知能運動システム研究室
- 計算機が筆字を生成します。サンプルに百人一首が付いていますので86番を試してみましょう。
- The University of Sheffield
- 山家集の研究 阿部氏
- 岩波文庫 「新訂山家集」 聞書集・残集・補遺 テキスト・データ
- 岩波文庫 「新訂山家集」 山家集分野別 テキスト・データ
- 写真集
- 山形の風景 高橋敬二氏
- 三百坊 その2
西行法師の陸奥への旅の目的 後藤利雄氏の著書(みちのくの西行)より、引用する。
私が「出羽の西行」で出した結論は、その頃、陸奥へ流されていた興福寺の悪僧十五人の見回り役で、あつただろう、と言う事であつた。
- 國學院大學図書館
- e 国宝
- 石川県
- 石川県立図書館
- 東京大学附属図書館・情報基盤センター
- 京都大学附属図書館
- 国文学研究資料館
- 甲南女子大学 菊池真一研究室
日本文学学術的電子図書館(J−TEXT)の菊地先生の研究室です
- (小倉)百人一首通解
著者は、渡辺又次郎・渡辺光風・平井頼吉。奥付の合著代表者は、上村才六。明治38年11月発行。
「なげゝとて月やはものを思はするかこちがほなるわが涙かな」
- 〔頭書図解〕小倉百人一首
編集兼発行者は、中村浅吉。明治41年11月発行。
「なげゝとて月やはものを思はするかこちがほなるわが涙かな」
- 愛国百人一首通釈
坂口利夫著。昭和18年発行。
「宮柱したつ岩根にしき立ててつゆも曇らぬ日の御影かな」
- 辨の草紙
室町物語(御伽草子)本文集成
- 情報処理語学文学研究会
- 東京学芸大学附属図書館
- 神奈川県立図書館
- 福井大学教育地域科学部
- 東関紀行
紀行。一巻。作者未詳。1242年以後成立。京都から鎌倉に下り、二か月の滞在ののち、京へ出立するまでの見聞を和漢混淆文で綴る。
- 『かの西行が「道のべに清水流るゝ柳かげしはしとてこそ立ちどまりつれ」【新古夏】と詠めるも、かやうの所にや。』
- 『讚岐の法皇【崇徳】配所へ赴かせ給ひて、かの志戸と云ふ所にて、隠れさせ御座しける御跡を、西行修行のついでにみまゐらせて、「よしや君昔の玉の床とてもかゝらむ後は何なにかはせむ」とよめりけるなど承はるに、まして下ざまのものゝ事は、申すに及ばねども、さしあたりてみるにはいと哀におぼゆ。』
- 傭字例 (関政方)天保十二辛丑新刻
- 『・・・世の移行につけて.古訓の學おろそかになり.すへての假字づかひさへあらぬさまに ぬるこそ悲しけれ.今その一二をいはゞ.山家集に.古今.後撰.拾遺.これを梅桜山吹によせたる題をとりてよみける.紅の色こきむめを折人の袖にはふかき香やとまるらむ.春風の吹おこせむにさくら花となりくるしくぬしやおもはん.山吹の花さく井手の里こそはやしうゐたりと思はざりけむ.と見えたり.』
- 『後世になりて.古訓の學を失ひ.さしもの都人すらかゝり.伊勢人のみしからむや 山家集 伊勢人は ひかことし けりさゝ くりのさゝ にはならて 柴とこそ なれ』
- 駒澤大学・駒澤短期大学国文学科 情報言語学研究室
- テキストデータの作成とそのリスト
- 松平文庫藏『撰集抄』 .K3形式.lzh圧縮情報
- .K3->Text変換算譜(ruby)
- 寛永版『醒睡笑』 .txt形式情報 安楽庵策伝著
一
普光院 御影に
面影はうつすもやさしとにかくに
命は筆もをよはさりけり
憂事も嬉しきことも過ぬれは
その時ほとはおもはさりけり
捨はてゝ身はなきものとおもへとも
雪のふる日はさむくこそあれ 西行
一
西行法師修行の時。
つのくに七瀬の川にて。
麦粉をくふとて。
しきりにむせられけるを。
馬上より侍みつけ
此川は七瀬の河ときくものをお僧をみれはむせわたるかな
時に西行の返哥
この川は七瀬の川ときくものをめしたる馬はやせわたるかな
三十三所の札をうつ順礼。
江州醒井の水のもとにのそ。
み麦粉を食せんと取いたしをき。
立まはるあひたに。
暴風吹をろし。
あとなくちらしけれは
頼つる麦粉は風にさそはれてけふさめかほの水をこそのめ
- 中村学園大学図書館
- 圓窓落語大百科事典三遊亭圓窓師匠
- 不思議の旅行社企画=株式会社日立製作所/制作=編集工学研究所
- 西行こころ旅(The Internet 1996 World Expostion Japan Zone)
「西行法師行状絵巻」センチュリー美術館所蔵
閉鎖。何故か見られる
- Fushigi Tours(同上英語版)企画=株式会社日立製作所/制作=編集工学研究所
- Columbia University Pressコロンビア大学
- ウェブ・クニーガ ナウカ株式会社ロシア
- ■12 西行 山家集(露訳)
Сайге. - Горная хижина. (Серия <Библиотека мировой литературы. Малая
серия>) СПб., <Кристалл> 1999. 416 с. (R-38763)
hard 2,600
- 財団法人NHKサービスセンター
- asahi.com
- 江戸川学園取手中・高等学校
- 私家版[中哲]電腦
- 五十嵐悌三郎 歌曲集
- ジェトロニクス・オリベッティ
- A letter from 胡蝶
- 古典和歌の中の「蝶」(3)
「ませに咲く花にむつれて飛ぶ蝶のうらやましくもはかなかりけり」
- 涼しくなる歌
「道の辺に清水流るる柳かげしばしとてこそ立ちどまりつれ」
- 虹の歌
「さらにまたそり橋渡す心地してをふさかかれる葛城の峰」
- 「ますほの薄」の話
「花薄月の光にまがはまし深きますほの色に染めずは」
「潮そむるますほの小貝拾ふとて色の浜とはいふにやあるらん」
- 富士の煙
「風になびく富士の煙の空に消えて行方も知らぬ我が思ひかな」
- 木編百樹
- 栴檀(せんだん)
西行法師の「栴檀は双葉より芳し」はビャクダン科のビャクダンの事でその漢名をセンダンと読み違えたというのが定説になっている。
- 櫨(はぜ)
「山深み窓のつれづれとうものは色づき染むるはじの立枝」
- OMSウエストロサンゼルスホーリネス教会 葡萄の木の下で
- 西行 アキコ・M・ウッド
「月のみや うわの空なる 形見にて 思いも出でば 心通わん」