七日
半魚文庫
高橋明彦@業績一覧.半魚文庫 秋成の連想と反復 --『膽大小心録』小考
『膽大小心録(たんだいしょうしんろく)』(上田秋成)で
0144
思ひやる高嶺の雲の花ならばちらぬ七日は晴れじとぞ思ふ
を引用しているそうです。
ご参考:
万葉集
09/1747
春三月諸卿大夫等下難波時歌二首[并短歌]
白雲之 龍田山之 瀧上之 小鞍嶺尓 開乎為流 櫻花者 山高 風之不息者 春雨之 継而零者 最末枝者 落過去祁利 下枝尓 遺有花者 須臾者 落莫乱 草枕 客去君之 及還来
(白雲の 龍田の山の 瀧の上の 小椋の嶺に 咲きををる 桜の花は 山高み 風しやまねば 春雨の 継ぎてし降れば ほつ枝は 散り過ぎにけり 下枝に 残れる花は しましくは 散りな乱ひそ 草枕 旅行く君が 帰り来るまで)
09/1748
反歌
吾去者 七日<者>不過 龍田彦 勤此花乎 風尓莫落
(我が行きは七日は過ぎじ龍田彦ゆめこの花を風にな散らし)
09/1749
白雲乃 立田山乎 夕晩尓 打越去者 瀧上之 櫻花者 開有者 落過祁里 含有者 可開継 許知<期>智乃 花之盛尓 雖不見<在> 君之三行者 今西應有
(白雲の 龍田の山を 夕暮れに うち越え行けば 瀧の上の 桜の花は 咲きたるは 散り過ぎにけり ふふめるは 咲き継ぎぬべし こちごちの 花の盛りに あらずとも 君がみ行きは 今にしあるべし)
09/1750
反歌
暇有者 魚津柴比渡 向峯之 櫻花毛 折末思物緒
(暇あらばなづさひ渡り向つ峰の桜の花も折らましものを)
ーー略ーー
(右件歌者高橋連蟲麻呂歌集中出)
山口大学教育学部国語研究室
2000年12年21日