基本姿勢(暫定)

宗旨替日常茶飯事

「digital西行庵」は「西行法師」の「和歌」ならびに「関係文献」を「テキスト・データ」に置き換え後世に残そうという、いわば「現代の写本」を行なっているところです。「和歌の解釈」、「思想の研究」、「歴史の調査」、ましてや「古典文法の講釈」や「現代語訳」などというわけのわからない(自分の能力を超える)事は原則として行なっておりません。何にでも例外はございますが・・・。
と言うより、自分の愚にも付かぬ駄文を書いてる暇があったら基礎データの入力をしていた方が世のためになるという判断。
  1. 古典の著作権は失効していると理解している。翻刻、配列変更、表記変更などの著作権を主張された場合は、著作権者を尊重し該当データの消去に応じる準備がある。その場合、当サイトにてその経過を公表する。
  2. 底本第一。いわゆる「読者の便宜を考慮した変更」は一切行わない。それは読者を「愚弄」する態度であり、それ以上に作品及び作者を「冒涜」する「改竄」である。但し、すでに底本にそのような変更が施されている場合、それ以前のデータがない以上それを基礎データとみなすしかない。
  3. 旧漢字の新漢字への変更は原則として行わない。ISO-2022-JPで表現可能であればそれを用い、ISO-2022-JPで表現不可能で新漢字に置換可能であれば置換する。それ以外の場合は「〓」を入力し、その構成要素を示す。「旧漢字フォント」が正確でないという意見もあるが、あくまで「実装」の問題であり「文字コード」とは別の次元の話である。ドット・フォントがアウトライン・フォントに進化したように「実装」は変化して行く。
  4. 「新仮名遣い」への変更は行わない。
  5. 「濁点」、「句読点」の追加は行わない。
  6. 「詞書」及び「和歌」に「改行コード」を入れない。但し、「翻刻」の場合は「改行」自体が意味を持つと考えるので「改行コード」を入れる。
  7. HTMLタグは必要最小限とする。「見栄え」はデータを受けるブラウザ、ビューアで処理すべき問題であり、データ作成者が出力形態まで指示するのは「本末転倒」である。ダウンロード後、「毛筆フォント縦書きビューアー」で雰囲気を盛り上げて豪勢にご覧頂きたい。また、一行目と最終行を消去すればピュア・テキスト・ファイルが得られるので統計処理など思う存分やっていただきたい。euc変換後、unix上で(awk || perl || ruby)で処理するのがベストと考える。(2000年11月21日現在、内部にHTMLタグが存在するものがあるが、最終的に除去の予定。上記スクリプト言語ならタグの除去など朝飯前だけどね。)
  8. データの再配布は営利目的でなければ制限しない。入力者への連絡も無用。但し、末尾の底本、入力者、校正者のデータを消去してはならない。出来れば底本との校正を行い、末尾に校正者の氏名を追加する事が望ましい。変更を行った場合は変更箇所を明記する事と変更者の氏名を追加する事は言うまでもない。営利目的の場合は使用料を請求する(談応)。
  9. データの部分的なコピー&ペーストも営利目的でなければ制限しない。入力者への連絡も無用。末尾データの同時表記も省略してかまわない。出来れば当サイトへのリンクを張っておいてくれれば嬉しいなぁ。と言う程度。
  10. 翻刻に際しての基本姿勢

第一稿:2000年12月15日 新渡戸 広明