二ノ宮知子 講談社
ISBN:978-4-06-340712-9
2008/8/6
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2008/8/4
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2008/7/28
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1
あぶな坂を越えたところに あたしは住んでいる
坂を越えてくる人たちは みんな怪我をしてくる
橋を壊したおまえの所為と 口を揃えて詰るけど
遠いふるさとで 傷ついた言い訳けに
坂を落ちてくるのが ここからは見える
2
今日も誰か哀れな男が 坂を転げ落ちる
あたしはすぐ迎えにでかける 花束を抱いて
おまえがこんなやさしくすると いつまでたっても帰れない
遠いふるさとは おちぶれた男の名を
呼んでなどいないのが ここからは見える
3
今日も坂は誰かの痛みで 紅く染まっている
紅い花に魅かれて誰かが 今日も転げ落ちる
おまえの服があんまり紅い この目を眩ませる
遠いかなたから あたしの黒い喪服を
目印にしてたのが ここからは見える
— posted by nitobe at 08:44 pm Comment [0]
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