被爆と被曝—放射線に負けずに生きる (幻冬舎ルネッサンス新書 ひ-3-1)
著者: 肥田 舜太郎
メーカー・販売: 幻冬舎ルネッサンス
ISBN: 4779060729
定 価: ¥ 880
出版日: 2013/02/27
広島原爆で「被爆」した、96歳の医師。2011年3月、すべての日本国民は「被曝」。そしていまなお、「内部被曝」は進行中。
====「おわりに」より引用
1. 内部被曝は避けられないと腹を決める
2. 生まれもった免疫力を保つ努力をする
3. 一番大事なのは早寝早起き
4. 毎日三回、規則正しく食事をする
5. 腸から栄養が吸収されるよう、よく噛んで食べる
6. 体に悪いと言われていることはやらない
7. 世界でたった一つしかない自分の命を大切にして生きる
【中略】
そしてもう一つ、今回、どうしても伝えたいことがありました。
それは、こんな事態をまねいたそもそもの原因は、「米国が原爆による人体への影響を、軍事機密として隠蔽してきたからだ」ということです。
被爆者には、たとえ親きょうだいであってもその苦しみを語ることを禁じ、医師に対しては診断記録を残すことも、原因を究明することも許しませんでした。そのため、内部被曝の危険性については日本政府や専門家はもちろん、一般国民にもほとんど知らされないできました。また、知っている一部の専門家や医学者も政府の方針に追随し、真実を国民に明かすことなく「危険はない、安全である」と宣伝してきました。
事故があった二〇一一年に、私はマスコミから一二六件の取材を受けました。その取材のたびに、このことを強調してきました。しかし蓋を開けてみれば、ほんの一部のマスコミを除いて正確に報道してくれませんでした。
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